みなさん、こんにちは!株式会社グローバルエナジーの宮本です。
だんだん寒くなってきましたね。冬は1年でいちばん電気を使う季節で、その大きな理由が暖房です。「エアコン、こたつ、電気毛布…結局どれがいちばん安いの?」というご質問も、この時期は本当によくいただきます。
そこでこの記事では、よく使われる暖房5つの1時間の電気代の目安を、同じ単価で並べて比べました。あわせて、ご自宅の暖房の電気代を自分で計算する方法と、暖かさと電気代のバランスがいい使い方もお伝えします。
この記事の要点
- 暖房の電気代は、本体の大きさではなく消費電力(W)で決まります。1時間の電気代は「W ÷ 1000 × 31円」で出せます。
- 「小さいヒーターほど安い」とは限りません。セラミックヒーターを「強」でずっと使うと、1時間で約37円になることもあります。
- おすすめは、部屋はエアコンでひかえめに、体は電気毛布やこたつで足す組み合わせです。
1時間の電気代は「W ÷ 1000 × 31円」で出せる
まず、計算のしかたです。暖房の本体の裏や横、説明書に、消費電力「〇〇W(ワット)」と書いてあります。これを1000で割って「kW」にし、1kWhあたりの電気の値段をかけると、1時間の電気代が出ます。
1時間の電気代の計算
消費電力(W)÷ 1000 × 31円
例:1200Wのヒーターなら 1.2 × 31円 = 約37円
31円は、家電のカタログで電気代を書くときに使う、決まった目安の単価です(全国家庭電気製品公正取引協議会、2022年7月改定、税込)。実際の単価は、契約しているプランや使う量で変わります。使う量が多い家は、1kWhあたり40円を超えることもあります(くわしくは👉 電気代はなぜ上がる?の記事)。
ただし、書いてあるWはいちばん強く動いたときの数字です。温度を見て自動で弱くなる暖房は、実際にはこれより少なくなります。
暖房5つ、1時間の電気代の目安
よく使われる暖房5つを、31円で計算した1時間の電気代で並べると、こうなります。
1時間の電気代の目安(安い順)
※青の4つは、パナソニックが日本電機工業会の測り方で標準品を測った値を、31円/kWhで計算したものです(電気毛布はシングルMサイズ・室温10℃・「強」、ホットカーペットは室温15℃・「中」など、機種と条件は出典のとおり)。赤のセラミックヒーターは、1200Wでずっと最大で動いた場合の計算で、温度で弱まる機種はこれより少なくなります。
出典:パナソニック[暖房器具の電気代]、全国家庭電気製品公正取引協議会[よくある質問](2026年10月29日確認)
いちばん安いのは電気毛布で、1時間で約1.7円。いちばん高くなりやすいのはセラミックヒーターで、「強」でずっと動くと約37円。20倍以上の差があります。
ホットカーペットは大きさで変わり、同じ条件で1畳なら約3.7円、3畳なら約10.4円です。座るのが1人か2人なら、「半面だけ温める」機能を使うと、その分の電気が減ります。
「小さいヒーターほど安い」は本当?
「小さい暖房ほど電気代も安い」と思っている方は、けっこう多いと思います。でも、グラフのとおり、小さなセラミックヒーターの方が、大きなエアコンより高くなることがあります。理由は、熱の作り方の違いです。
ヒーター
→
熱 1
電気をそのまま熱に変えます。使った電気の分だけしか熱が出ません。
エアコン
+
外の空気の熱
→
熱 3〜7
外の空気から熱を集めて、部屋に運びます(ヒートポンプ)。使った電気より多くの熱を出せます。
※「3〜7」はヒートポンプ全体の目安です。機種や外の気温で変わります。出典:ヒートポンプ・蓄熱センター[ヒートポンプのしくみ](2026年10月29日確認)
エコキュートも、これと同じしくみでお湯をわかしています。電気代を見るときは、見た目の大きさではなく、消費電力(W)を見る。これがいちばん大事です。
セラミックヒーターにも、いいところがあります。スイッチを入れてすぐ暖かい風が出ることです。脱衣所やトイレで数分だけ使う、という使い方なら向いています。何時間も部屋を暖めるのには向いていません。
安いだけで選ぶと寒い:「人を暖める」と「部屋を暖める」
「じゃあ、冬は電気毛布だけでいいのでは?」と思われるかもしれません。ところが、暖房には2つの種類があります。
人を暖める
電気毛布・こたつ・ホットカーペット
体に近いところを温めるので、熱が逃げにくく、少ない電気で暖かい。そのかわり、部屋の温度はほとんど上がりません。
部屋を暖める
エアコン・ヒーター
部屋の空気ごと暖めます。家族みんなが暖かく、部屋を出入りしても寒くない。そのぶん電気は多く使います。
電気毛布だけで過ごすと、部屋は寒いままです。トイレや台所に立つたびに寒く、部屋が冷えすぎると結露やカビの原因にもなります。そこで、おすすめは組み合わせです。
1部屋は、エアコンでひかえめに
設定温度はひかえめに(例えば20℃)。部屋全体を、効率のいいエアコンで暖めます。
2足元や体は、電気毛布・こたつ・ホットカーペットで足す
エアコンの温度を下げた分の「寒さ」を、電気代の安い暖房で補います。
3セラミックヒーターは、脱衣所やトイレで短い時間だけ
すぐ暖まるところを生かして、使う時間をしぼります。
ポイント
部屋は「エアコンでひかえめに」、体は「安い暖房で足す」。これが、暖かさと電気代のバランスがいちばんいい使い方だと考えています。設定温度やフィルター掃除など、ほかの節電のコツは👉 冬の電気代の記事にまとめています。
エアコンは「暖め始め」に一番電気を使う
エアコンには、もう1つ知っておきたい性質があります。冷えた部屋を暖めるときに、一番たくさん電気を使うことです。部屋が暖まってしまえば、あとは少しの電気で温度を保つだけになります。
ですから、こまめに消したりつけたりをくり返すと、そのたびに「一番電気を使うところ」からやり直しになります。どれくらいの外出なら消さない方がいいかは、外の気温や家の断熱で変わります。ちょっとの外出なら、消さずにおく。何時間も家を空けるときは、消す。まずはこれだけ覚えておいてください。
太陽光がある家は、暖め始めを「昼」に寄せる
ここからは、太陽光がある家の方へのお話です。エアコンが一番電気を使う「暖め始め」を、太陽光が発電している昼のうちにやってしまう方法があります。
1日の流れ(冬のイメージ)
発電が終わったころに、一番電気を使う「暖め始め」が来る。その電気は電力会社から買うことに
一番電気を使うところを、太陽光の電気でまかなえる。夕方は温度を保つだけ
※帯の長さはイメージです。発電する時間は、季節・天気・地域で変わります。
スマホで動かせるエアコンなら、帰る1〜2時間前につけておく、というやり方もあります。売電の10年(FIT)が終わった家は、昼の余った電気は売るより自分で使う方がいい場合が多いので、なおさらです(👉 卒FITの記事)。
ただ、正直にお伝えすると、冬は夏より発電が少なくなります。日が短く、太陽も低いからです。冬は「余った分を暖房に回す」くらいの気持ちで考えてください。
まとめ
- 暖房の電気代は、大きさではなく消費電力(W)で決まる。1時間の電気代は「W ÷ 1000 × 31円」
- 部屋はエアコンでひかえめに、体は電気毛布・こたつで足す
- エアコンは暖め始めが一番電気を使う。太陽光がある家は、暖め始めを昼に
まずは今夜、ご自宅の暖房の裏を見て、何ワットか確かめてみてください。
よくあるご質問
太陽光・蓄電池のご相談は、杉並区浜田山のグローバルエナジーへ
「冬の電気代をもう少し下げたい」「太陽光の電気を暖房にうまく使いたい」という方は、東京都杉並区浜田山の株式会社グローバルエナジー(GE)にお気軽にご相談ください。太陽光・蓄電池・エコキュートのご相談を承っています。
お電話:03-6419-7370
株式会社グローバルエナジー(本社:東京都杉並区浜田山3丁目34番2号 プラスワンビル3階)
参考資料(2026年10月29日確認):パナソニック[暖房器具の電気代]、全国家庭電気製品公正取引協議会[よくある質問(目安単価)]、ヒートポンプ・蓄熱センター[ヒートポンプのしくみ]
執筆:株式会社グローバルエナジー 取締役 宮本(たけぞー)