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電気代はなぜ上がる?燃料費と再エネ賦課金のしくみ、太陽光は「売る」より「使う」へ【2026年版】

みなさん、こんにちは!株式会社グローバルエナジーの宮本です。

「何も変えていないのに、電気代が上がっている」「夏にエアコンを使いすぎただけ?」と感じている方は多いのではないでしょうか。実は、使う量だけでなく、電気そのものの値段(1kWhあたりの単価)が上がっています。

今回は、電気代が上がる2つの理由と、検針票にある「再エネ賦課金」のしくみ、そして太陽光がある家の電気の使い方が「売る」から「使う」へ変わってきた理由を、できるだけ分かりやすく整理します。

この記事の要点

  • 電気代が上がる大きな理由は、火力発電の燃料費と再エネ賦課金の2つ。
  • 再エネ賦課金は2026年度、1kWhあたり4.18円。月400kWh使う家で月1,672円(年20,064円)です。
  • 売電の単価は下がり、買う電気の単価は上がりました。今は太陽光の電気は「売る」より「家で使う」ほうが得になりやすい時代です。

理由1:火力発電の燃料費が上がった

家庭の電気の単価は、震災前より大きく上がっています

資源エネルギー庁のデータでは、家庭向けの電気の平均単価は、東日本大震災の前の2010年度は1kWhあたり約21円でした。それが2022年度には約34円になり、約6割上がっています。同じ量の電気を使っても、払うお金が約6割増えたということです。

家庭向けの電気の平均単価(1kWhあたり)

2010年度
約21円
2022年度
約34円
2023年度
約29円

※年度ごとの平均単価(2010年度 21.39円、2022年度 34.00円、2023年度 28.78円)。
出典:資源エネルギー庁のデータ、日本原子力文化財団[エネ百科 電気料金の推移(PDF)]、資源エネルギー庁[日本のエネルギー 2025年度版](2026年10月20日確認)

2022年度は燃料の輸入価格が大きく上がった年で、その後は少し下がりました。それでも、震災前と比べると、今もずっと高い水準にあります。

日本は、発電の燃料の多くを輸入しています

日本でいちばん多く電気を作っているのは、今も火力発電です。その燃料の石油・石炭・天然ガス(LNG)は、ほとんどを海外からの輸入に頼っています。資源エネルギー庁によると、2024年度の日本のエネルギー自給率は16.4%(速報値)。原油は約95%を中東地域から輸入しています。

そのため、海外で燃料の値段が上がったり、円安になったりすると、燃料を買うお金が増え、電気代にはね返ります。「何も変えていないのに上がる」のは、このためです。

理由2:再エネ賦課金が上がった

再エネ賦課金とは?

検針票や電気料金の明細に「再エネ発電賦課金」などの名前で書かれている項目です。国は、太陽光などの再生可能エネルギーを増やすために、作った電気を決まった価格で買い取る制度(FIT制度)をつくりました。その買い取りの費用を、電気を使うみんなで負担するのが再エネ賦課金です。

一軒一軒から別に集めるのは難しいため、電気料金に上乗せして集められています。電力会社のもうけになるお金ではありません。イメージとしては、電気代の中に入っている税金のようなものです。

始まった2012年度の約19倍に

再エネ賦課金は、使った電気の量(kWh)に単価をかけて計算します。その単価は、始まった2012年度は1kWhあたり0.22円でした。2026年度は4.18円で、約19倍になっています。

再エネ賦課金の単価(1kWhあたり)

2012年度
0.22円
2026年度
4.18円

月400kWh使う家なら、再エネ賦課金だけで月1,672円・年20,064円

※2026年度の単価は、2026年5月検針分から2027年4月検針分まで適用。途中の年度で下がった年(2023年度 1.40円)もあります。
出典:経済産業省[2026年度の賦課金単価の公表(2026年3月19日)](2026年10月20日確認)

ポイント

最近は紙の検針票が届かず、アプリやWebで確認するご家庭も増えています。一度、明細の「再エネ発電賦課金」の欄を見てみてください。毎月どれくらい払っているかが分かります。

節約だけでは限界がある。だから「電気の作り方」を考える

電気をこまめに節約するのは、とても大切です。ただ、照明、冷蔵庫、暑い日・寒い日のエアコンなど、暮らしていれば電気は必ず使います。冷蔵庫は止められません。

節約に加えて考えたいのが、家で電気を作る=太陽光発電です。冬の節電のコツは、こちらの記事でまとめています。

👉 冬の電気代が高くなる理由と、今日からできる対策

太陽光は「売る」から「使う」へ

昔は「売るほうが得」でした

十数年前までは、住宅用の太陽光で余った電気は、1kWhあたり40円以上で買い取られていました(2012年度は42円・10年間)。当時は買う電気の単価より売る単価のほうが高かったので、「太陽光は電気を売ってもうけるもの」と考えて付けた方が多かったのです。

今は「売る単価は安く、買う単価は高い」

今、新しく太陽光を付けると、売電の単価は最初の4年が24円、5〜10年目が8.3円です(2025年10月以降の住宅用)。10年の買取期間が終わると、さらに安い単価になることが多くあります。いっぽうで、買う電気は、たとえば東京電力の従量電灯Bで、使う量が多い段階では1kWhあたり約40円です。

売る電気と買う電気の単価(1kWhあたり)

昔の売る電気
(2012年度)

42円
今の買う電気
(従量電灯B)

40.49円
今の売る電気
(1〜4年目)

24円
今の売る電気
(5〜10年目)

8.3円

※買う電気は東京電力エナジーパートナー 従量電灯Bの第3段階(税込。120〜300kWhの分は36.40円)。燃料費調整額・再エネ賦課金・基本料金は含みません。売る電気は住宅用太陽光(10kW未満)の買取価格。
出典:資源エネルギー庁[過去の買取価格・期間等]、経済産業省[2026年3月19日発表]、東京電力エナジーパートナー[従量電灯B・C](2026年10月20日確認)

作った電気は、まず家で使われます

太陽光で作った電気は、売る前にまず家の中で使われます(自家消費)。昼に家で使う電気を太陽光でまかなえば、そのぶん電力会社から高い電気を買わずに済みます。8円や10円で売るより、30円・40円の電気を買わずに済ませるほうが、得になりやすいのです。

太陽光の電気の流れ

☀️ 太陽光で発電
→
🏠 まず家で使う
→
余った分を売る

家で使ったぶん、電力会社から買う電気が減ります。

家で使えば、再エネ賦課金も減ります

「太陽光が増えると、再エネ賦課金がまた上がるのでは?」と思う方もいるかもしれません。ただ、再エネ賦課金は電力会社から買った電気の量にかかります。太陽光で作った電気を家で使えば、買う電気の量が減るので、そのご家庭が払う再エネ賦課金も減ります。

結論

今の太陽光は「売ってかせぐ」より「買わずに済ませる」もの。家で使えば、電気代と再エネ賦課金の両方が減ります。

昼に家にいないご家庭は?余った電気の生かし方

太陽光は昼にしか発電しません。共働きなどで昼に家にいないと、作った電気が使われず、安い単価で売ることになりがちです。そこで、昼に余った電気を生かす方法が2つあります。

方法1

エコキュートで「お湯」にためる

エコキュートは、電気でお湯を作って大きなタンクにためておく給湯器です。昼に沸き上げできる機種(おひさまエコキュートなど)なら、余った太陽光の電気でお湯を作れます。お湯が電池の代わりになるイメージです。

方法2

蓄電池に「電気」のままためる

昼に余った電気を蓄電池にためて、夕方や夜に使います。いちばんストレートな方法です。電気を買う量をさらに減らせます。

蓄電池の運転のしかたや注意点は、こちらの記事で詳しく解説しています。

👉 蓄電池のメリット・デメリットと運転モード

太陽光パネルは、すぐ壊れない?

屋根に付けたパネルがすぐ壊れるということは、基本的にありません。パネルや機器にはメーカーの保証があり、発電の量を一定期間保証する「出力保証」が付く製品も多くあります。保証の内容や年数はメーカー・製品で違うので、保証書で確認しておきましょう。

太陽光で得になる、3つの仕組み

「結局いくら得するの?」は、家族構成、屋根の広さや向き、電気の契約など、条件が多すぎて一言では言えません。その代わり、得になる仕組みを知っておくと、ご自宅でどれくらいメリットがありそうか見当がつきます。

① 電気代が減る

作った電気を家で使えば、買う電気が減ります。そのぶんの電気代も、再エネ賦課金もかかりません。

② お湯を作る費用が下がる

ガス給湯器からエコキュートに替えると、オール電化ならガス代がかからなくなります。エコキュートは空気の熱を使う仕組み(ヒートポンプ)で、使う電気のおよそ3倍の熱を取り出せるのが目安です(機種・地域・季節で変わります)。

③ それでも余った電気は、売るか、ためる

単価は下がっても、余った電気は売れば収入になります。蓄電池を組み合わせれば、夜も含めて買う電気をさらに減らせます。

うちでも付けられる?太陽光が向いている家

  • 南向きの屋根がある:いちばん日が当たるので効率が良いです。東向き・西向きでも設置できます。
  • 屋根が古すぎない:取り付けのために屋根に穴を開けることがあるので、屋根の状態が大切です。
  • オール電化、またはこれからオール電化にしたい:電気にまとめるほど、作った電気を生かしやすくなります。
  • 電気自動車(EV)がある・検討している:さらに効率よく使えます。

これから家を建てる方は

東京都では2025年4月から、大手ハウスメーカーなどが建てる新築住宅に、太陽光の設置などを求める制度が始まっています(義務があるのは事業者で、家を建てる方ではありません)。また、断熱で使う電気を減らし、太陽光で作る電気と合わせて、エネルギーの収支をゼロに近づけるZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)も増えています。

電気代が高い今、新築なら最初から太陽光・蓄電池・オール電化をセットで考えるのも、光熱費を抑える良い選択肢です。

停電のときの備えにも

太陽光や蓄電池は、お金の面だけでなく、非常時の備えとして検討される方も多くいます。晴れた昼の停電なら、太陽光の自立運転で一部の電気を使えます(最大1,500W程度の機種が多いです)。冷蔵庫やスマートフォンの充電くらいなら使えます。蓄電池があれば、夜も電気を使えます。

お年寄りや小さなお子さま、ペットがいるご家庭では、避難所に行かずに自宅で電気を使えることが大きな安心になります。停電のときに使える範囲は、こちらの記事で解説しています。

👉 停電と蓄電池・特定負荷と全負荷

よくあるご質問

Q.電気代は、これからも上がりますか?

A.燃料の値段や為替、再エネ賦課金の単価で上がったり下がったりするため、先のことは言い切れません。ただ、日本は燃料の多くを輸入に頼っているので、海外の情勢の影響を受けやすい状況は続いています。

Q.太陽光を付ければ、再エネ賦課金は払わなくてよくなりますか?

A.電力会社から買う電気には、これまでどおりかかります。太陽光の電気を家で使ったぶん買う量が減るので、そのぶん再エネ賦課金も減る、という仕組みです。

Q.うちだと、電気代はいくら下がりますか?

A.家族構成、電気の契約、ガスを使っているか、屋根、今ある設備によって大きく変わります。検針票(数か月分)をお手元に用意してご相談いただければ、ご家庭の条件で計算します。

Q.もう太陽光を付けていて、売電の期間がもうすぐ終わります。

A.買取期間が終わった後の選択肢は、👉 卒FITの記事で整理しています。今ある太陽光に蓄電池を後付けするご相談も承っています。

電気代と太陽光・蓄電池のご相談は、杉並区浜田山のグローバルエナジーへ

「うちだと電気代がどれくらい下がるのか知りたい」「まず計算だけしてほしい」という方は、検針票をお手元に用意して、東京都杉並区浜田山の株式会社グローバルエナジー(GE)にお気軽にご相談ください。太陽光・蓄電池・エコキュートのご相談を承っています。

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お電話:03-6419-7370
株式会社グローバルエナジー(本社:東京都杉並区浜田山3丁目34番2号 プラスワンビル3階)

参考資料(2026年10月20日確認):経済産業省[2026年度以降の買取価格等と2026年度の賦課金単価]、資源エネルギー庁[過去の買取価格・期間等][日本のエネルギー 2025年度版][2025—日本が抱えているエネルギー問題]、東京電力エナジーパートナー[従量電灯B・C]、日本原子力文化財団[エネ百科 電気料金の推移]

執筆:株式会社グローバルエナジー 取締役 宮本(たけぞー)

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